事業内容 / 生物調査・自然環境調査以外の項目

地理情報システム(GIS)

地理情報システム(GIS)により、生物と環境との関係を数量的に分析し、その結果を可視化します。GIS技術に基づく客観的な評価を通じて、現地調査の成果を計画立案に反映させ、合理的な意思決定へとつなげます。
当社では、生物の潜在的な生育・生息適地の地図化や、統計解析の手法を取り入れた営巣可能域等の分布予測モデルの構築、エコロジカル・ネットワークの評価、各種地理情報の分析による土地の生態的なポテンシャルの把握など、さまざまなGIS解析を行っています。

対応内容例

【データ作成・図面作成】

  • 河川水辺の国勢調査等の植生図、河川環境基図、河川環境情報図
  • 猛禽類の飛翔図、行動圏解析
  • 森林資源解析に係る林相区分図(植生判読およびGISデータ化)
  • 樹木位置図(樹木データベース)
  • 国立公園区域図
  • その他(データ作成・レイアウト図面作成全般)

【データ解析】

  • 環境情報(地形、植生、水文等)の解析による地域環境の可視化
  • 生物の分布情報と環境情報の関係性の解析
  • 数値標高データによる地形解析・水文解析
  • 人工衛星画像解析による緑被地の抽出、緑の連続性の解析
  • 種分布モデル・判別モデルの作成、分布適地図の作成
  • ディープラーニング(AI)による画像分類(植生の判別等)

ドローン空撮

生物調査技術者がUAV操縦を担うことにより、生物環境の現況把握に必要な情報を効果的に取得します。
撮影から各種画像処理まで一貫して自社で行います。

【自然環境調査への活用】

  • 植生・樹木分布・地形調査
  • 野生動物の生息環境把握
  • 河川・湖沼の中州や水際の形状把握

【画像処理技術の活用】

  • オルソフォト画像の作成
  • 空撮画像を活用した植生図作成
  • 立体画像の作成

◎主要機材:
UAV:DJI社製 MAVIC2PRO
ソフトウェア:Metashape
Professional Edition

自然再生

地域環境の複雑なコンテクストを読み解き、環境の劣化状況とそれにともなう生物への影響を把握し、地域特性に応じた自然再生の方策を提案します。モニタリングを通じてプロジェクトを順応的にスパイラルアップさせていきます。

対応内容例

  • 里山再生・樹林管理
  • 湿地/礫河原/砂丘・海浜の再生
  • 希少種の保護増殖・移植
  • 土壌シードバンク調査・野外播種試験
  • 外来生物対策・獣害対策
  • モニタリング・順応的管理

【事例紹介1】
国営みちのく杜の湖畔公園(宮城県)の里山林において、実験的に間伐や下草刈りを行い、管理前後の環境モニタリング調査結果をもとに、公園利用と生物多様性保全とを両立させる管理手法の提案を行いました。

【事例紹介2】
河川敷や鉄道敷地において、特定外来生物オオキンケイギクの経年的なモニタリング調査を実施しました。個体数や埋土種子量、群落組成等の調査を通じて、管理手法の違いによるオオキンケイギクの防除効果や在来植物の回復効果の違いなどを検討しました。また、GISによる生育適地マップを作成し、在来河原植物との潜在的な競合エリアや管理優先性の高いエリアを明らかにしました。

エコロジカル・プランニング

野生生物と基盤環境とのつながりを見きわめ、場のエコロジカルな価値を向上させるプランを導き出し、豊かな自然環境を次世代へと引き継いでいきます。ステークホルダーとの合意形成を踏まえ、社会のさまざまな側面にエコロジカルな仕掛けを組み込んでいきます。

対応内容例

  • 緑地計画
  • 緑化計画・植栽計画
  • 植生管理計画
  • ビオトープ計画設計
  • エコロジカル・ネットワーク計画
  • 生物多様性地域戦略
  • グリーンインフラに関する計画・評価

【事例紹介1】
樹林性の生態をもつニホンリスとアカネズミを指標種として、エコロジカル・ネットワーク分析を行いました。GIS解析により、既往の知見をもとに生息環境の連続性の予測図を作成した後、現地調査に基づいて予測モデルを修正し、生息の拠点となるコアエリアやサブコアエリア、移動通路となるコリドー、移動の分断点等を明らかにしました。

電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成

【事例紹介2】
国営昭和記念公園(東京都)において、トンボ類をはじめとする水生昆虫のための"トンボの湿地"を計画しました。湧水起源の湿地環境は、かつての三宝寺池や善福寺池のように、武蔵野の台地を代表する景観のひとつです。湿地の造成から30年以上が経過しましたが、公園で適切な管理が行われていることもあり、多くの種類のトンボの生息が確認されています。

生き物に関わるコミュニケーション支援

生物や自然環境に関するオリジナルな情報を収集・発信し、ステークホルダーとの双方向な関係を構築するコミュニケーションの支援に取り組んでいます。コミュニケーションのツールとして、多様な媒体のコンテンツを制作するとともに、官民や産官学など多様なセクター間の連携をコーディネートします。

対応内容例

  • ガイドブック・ガイドマップ制作
  • 環境学習教材制作
  • 展示企画制作・標本制作
  • 生物映像の撮影・編集
  • ウェブコンテンツ制作監修
  • 観察会企画運営・市民参加運営

環境CSR支援

当社が長年にわたり培ってきた自然環境に関わる確かな技術と経験をもとに、お客様の環境CSRや生物多様性保全を通じた新しい価値創造の取り組みをお手伝いします。OECM(自然共生サイト)認定申請手続きも承っております。

対応内容例

  • 事業所敷地や社有林等における動植物の分布調査、生物目録の作成
  • 30 by 30 OECM(自然共生サイト)認定・更新支援
  • 動植物の生態調査(敷地内の利用状況調査、繁殖状況調査、行動圏調査等)
  • 希少な動植物の保全対策検討
  • 生態系ピラミッドによる敷地の生態的ポテンシャル評価
  • 周辺の緑地との生態的ネットワーク分析評価
  • 誘致目標種の選定と、目標種の誘致のための環境管理手法の提案
  • 生物多様性向上方策の検討
  • ビオトープづくり・里山保全活動等のコンサルティング
  • ウェブサイト等に掲載可能な生物写真・映像の撮影
  • 生物や自然環境に関わるガイドブック・パンフレットの制作
  • 環境報告書の自然環境関連セクションの作成支援
  • 自然観察会・各種講習会の企画・運営
  • 地域協働の企画運営
地域協働による外来植物の防除活動
鳥類を指標とした周辺環境との生態的ネットワーク分析評価

自然共生サイト認定支援

OECM(自然共生サイト)認定のための調査や申請書類の作成を承っております。認定後は5年ごとに更新となり、モニタリング結果等の提出が必要となります。更新を見据えたモニタリングについてもご相談ください。

認定申請の必要項目 当社サービス内容例
1 サイトの基礎情報
  • 区域図GISデータの作成・面積計測(保護地域との重複面積の算出含む)
2 サイトの概要
  • 過去からの航空写真や地形図、各種環境情報図を読み取り、環境の変遷や周辺環境の状況を可視化
  • サイトが有している生態系サービスを特定し、アピールポイントを整理
3 サイトの生物多様性
の様子
  • サイト内における生物調査を通じて、詳細な生物リストを作成
  • 希少な生物や注目すべき生物(サイトの環境を指標する生物等)の抽出
  • そのような生物の生活史において、サイトがどのように貢献しているのかを整理
  • 近隣の緑地等との生息環境のネットワークに関する検討
4 サイトの活動計画・
モニタリング計画
  • 長期的な視点に立ってサイトにおける生物多様性を向上させていくための維持管理計画の検討
  • 順応的な環境管理を見据えた生物モニタリング計画の検討(モニタリング対象、手法、時期・頻度、実施体制等)