埼玉県入間市のクリハラリスについての講演会に行ってきました!

埼玉県入間市のクリハラリスについての講演会に行ってきました!

2026年9月12日、埼玉県入間市立博物館で開催された講演会「知っていますか?入間市の特定外来生物クリハラリス」を聞きに行ってきました。

当社では、セミナー情報や各分野の知見が社内メールで共有されており、こうした講演会情報を逃さず知ることができます。
今回の講演会には、弊社哺乳担当2名が参加しました。

これまで埼玉県の外来リス問題として、狭山丘陵のキタリスについては把握していましたが、今回の講演を通じて、クリハラリスについての対策があったことを改めて認識しました。

講演では、日本に生息するリス科各種の紹介や、2011年に入間市でクリハラリスが確認されて以降の対応について紹介がありました。定着が認識され、正確な生息範囲が把握されたのちに捕獲活動が開始されたこと、捕獲率低下後も継続して対応されていたことなど、被害を最小限に留める対応がなされていた点が印象的でした。

アライグマや神奈川西部のクリハラリスなどの各地の外来種問題では、難儀している事例も多い印象です。
こうして対策が成功した例は示唆に富み、生息地が局所的であったことに加えて、以下に挙げる要因が問題解決につながったのではないかと感じました。
・日常的な自然観察、早期発見
・チームの結成
・物品や資金の調達
・事例に合った手法(低密度地の音声誘引)
・低密度化以降も継続的に監視

今後の展望として講演会の最後に語られていた「市民による監視」の重要性に共感し、講演後には舞台となった緑地にも立ち寄ってみました。

樹皮に環状剝皮は見当たらない
樹冠にも球状巣は無かった

講演では早期発見とお話しされていたものの、約70頭が生息していた、狭くはない緑地です。講演後に観察できた範囲はわずかな部分に留まり、改めて対策に当たられた方々の努力を感じました。

今回の講演会参加を経て、野生動物に対する専門的な知識を持ち、自然観察の精度を磨くことで、野生生物に貢献できることを改めて感じ、より一層の研鑽を積む意欲を新たにしました。

あなたも身近な自然を観察し記録をしてみてください。
日々の観察から、思わぬ変化を発見できるかもしれません。

以前神奈川県横浜市で撮影したクリハラリス

ニホンリスやキタリスの腹部は白いが、クリハラリスの腹部は灰色。そのほか、耳が小さい、尾を垂らす姿勢が多いことも特徴。埼玉県でこのようなリスを見かけたら市町村に情報提供を、とのことでした。