日本では珍しい植物たち

日本では…
南方系の植物の中には、日本、なかでも鹿児島県や沖縄県が分布の北限となっている種がある。
そのような種は国内では個体数が少なく、環境省などのレッドリストで絶滅危惧種にランクされていることが多い。いくつかの種を台湾で観察してきたので紹介する。
ジンヤクラン
ジンヤクラン(Arachnis labrosa)は台湾・中国南部・ヒマラヤ・タイ・ベトナムに分布し、茎の長さ30–50 cm、葉の長さ20 cmにもなる大型の着生ラン。
日本では50年以上も前に石垣島で1個体が採取されて以降、確認されていない。環境省・沖縄県のレッドリストでは共に「絶滅(EX)」にランクされている。
1m近く花茎を伸ばしてたくさんの花を咲かせていた!
カザリシダ
カザリシダ(Aglaomorpha coronans)は琉球列島、中国南部・台湾・南アジア・インドシナ半島・マレー半島に分布する。
日本では沖縄島、大東諸島、石垣島、西表島で確認されたことがあるようだ。環境省・沖縄県のレッドリストでは共に「絶滅危惧ⅠA類(CR)」にランクされている。
着生した幹に根茎でグルグル巻き付き、大きな株は直径1mを越える。
ハカマウラボシ
ハカマウラボシ(Drynaria roosii)は琉球列島、中国・台湾・インドシナ半島に分布する。
日本では沖縄島北部で自生が確認されている。環境省・沖縄県のレッドリストでは共に「絶滅危惧ⅠA類(CR)」にランクされている。
幹を覆う姿は圧巻である。
タイワンヤドリコケモモ / オオバコケモモ
台湾に自生するタイワンヤドリコケモモ/オオバコケモモ(Vaccinium emarginatum)。奄美大島に固有のヤドリコケモモ(Vaccinium amamianum)の近縁種である。パッと見、全く同じ。
ヤドリコケモモは環境省・鹿児島県のレッドリストでは共に「絶滅危惧ⅠA類(CR)」にランクされている。
大木の隙間に堆積した有機物に根をおろす半着生の植物。水分を確保するために茎の下部に大きなコブ状の貯水器官がある。台湾では紅檜などの幹に普通にくっついている。
(植物も好きな鳥類担当 I)
