ホーム > 事業内容 > 自然再生支援 > 里山保全・樹林管理

里山保全・樹林管理

かつて、人里に近い森林(里山)は、燃料や肥料採取などのために適度に利用されることで、豊かな生物相が維持されていました。しかし近年では、農林業や生活様式の変化によって、森林が利用されずに荒廃し、生物種の減少や水源涵養機能の低下などが問題になっています。当社では、里山の管理に伴う生物相や環境(日照・土壌水分等)の変化をモニタリングし、その結果をフィードバックすることで、生物多様性の高い良好な森づくりのための方策検討や計画策定を行っています。

 

事例紹介

国営みちのく杜の湖畔公園(宮城県)の未開園地域にある二次林において、実験的に間伐や下草刈りを行い、管理前後の環境モニタリング調査結果をもとに、公園利用と生物多様性保全とを両立させる管理手法の提案を行いました。

 

管理前

管理前

 

管理後

管理後

 

関連論文

  • 畠瀬頼子・大江栄三・小栗ひとみ・松江正彦・宇津木栄津子・井本郁子(2006)東北地方のブナクラス域, 国営みちのく杜の湖畔公園における森林管理と林床植生の変化.ランドスケープ研究69, 571-576.
  • 井本郁子・大江栄三・藤原宣夫・畠瀬頼子・小栗ひとみ・百瀬浩・宇津木栄津子・名取睦(2005)国営みちのく杜の湖畔公園におけるGISを使用した林床植物の分布予測による自然資源評価.ランドスケープ研究 68,637-642.
  • 小栗ひとみ・畠瀬頼子・藤原宣夫・百瀬浩・井本郁子・大江栄三・宇津木栄津子(2005)大規模丘陵地公園における環境管理計画のための環境の総合評価. ランドスケープ研究68, 643-646.
  • 畠瀬頼子・藤原宣夫・小栗ひとみ・百瀬浩・宇津木栄津子・大江栄三・井本郁子(2005)国営みちのく杜の湖畔公園における森林管理と林床植物の開花状況の関係.ランドスケープ研究68, 659-664.
  • 畠瀬頼子・大江栄三・宇津木栄津子・百瀬浩・井本郁子・小栗ひとみ・藤原宣夫(2005)国営みちのく杜の湖畔公園におけるスギ林の林床植生復元を目指した管理技術.造園技術報告集3, 50-53.