魚類・底生動物

魚類

サケやアユ等に代表されるように、魚類は有用水産資源であり、人間生活と関わりの深い生物グループです。魚類の生息は、湧水や瀬・淵などの環境と密接に関わっており、産卵には特定の環境を必要とするため、水域の生物多様性を指標する種類となります。

主な調査内容

  • 相調査
    個体の採捕や目視観察によって生息種を把握します。
  • 産卵状況調査
    対象となる種の産卵期に、産卵行動、卵、産卵環境状況等を観察し、産卵状況を把握します。
  • 遡上調査
    回遊性種を対象に、魚道を通過する種を採捕、観察して遡上状況を把握します。

 

底生動物

底生動物とは生態学的な分類名称で、貝類や水生ミミズ類、甲殻類、昆虫類など、生態系における分解者や一次消費者など多様な種類が含まれます。これらの種類は、各種の汚濁耐性や生活型等の違いにより、水質や河床状況といった水域環境の状況を知る上での指標となっており、生物多様性を考える上でも重要な生物グループとなっています。

 

主な調査内容

  • 定量調査
    特定の環境において一定面積内に生息する種を採集し、種構成や量を把握します。
  • 定性調査
    環境を定めずに採集し、生息種を把握します。

    魚類・底生動物1 魚類・底生動物2