鳥 類

一般鳥類

鳥類は、生態系の低次消費者から生態系上位種まで多くの段階に広がっている代表的な消費者のグループです。また、島国である我が国では、生息する鳥類の約7割が渡り鳥となっており、季節や環境(樹林・草地・湖沼・海上・孤島など)によって生息種が変化します。そのため、特定の地域における生物相を評価する指標種として利用されることがあるほか、近年は地球温暖化を検証する指標種としても利用されています。

主な調査内容

  • ラインセンサス法
    調査対象地内に決まったルートを設置し、ルート上に出現する種構成を明らかにする定量調査です。
  • スポットセンサス(ポイントセンサス)法
    調査対象地内の環境区分ごとに決まった地点を設置し、1地点あたり15分から30分間に出現する鳥類を記録し、環境区分ごとの種構成を明らかにする定量調査です。この調査手法は、環境省の「モニタリングサイト1000」においても実施されている方法です。
  • 任意踏査
    調査対象地内を任意に踏査して、調査地内の鳥類相を明らかにします。

 

猛禽類

鳥類のなかでもワシタカ類やフクロウ類は、食物連鎖における生態系ピラミッドの頂点に位置し、環境を指標する種として扱われることが多い種です。とりわけ環境影響評価(環境アセスメント)では、猛禽類の保全を通じて、地域の生態系を保全するというアプローチがとられています。

 

関連資料

技術資料:希少猛禽類調査と保全対策

 

 

鳥類1 鳥類2